町医者 松嶋大ブログ

岩手県盛岡市で「なないろのとびら診療所」を運営する町医者・松嶋大のブログです。

どうせだったら、究極な偽善者を目指せばいいんじゃないの。

僕は、偽善者である。

間違いない。

 

いつ頃だろう、自分が偽善者だと気づいたのは。

きっと、医者になってから。

 

医学生時代までの僕は、典型的なダメ男、ダメ学生で、いわゆる世間から「善い」という評価をもらうことなんて毛頭なかった。

だから、偽善も善もあったものではなかった。

(無論、今もダメ男、ダメ医者だけど)

 

ところで、僕は、なぜか優等生だと勘違いされている。

が、そんなことは全くない。

嘘だと思う方がいらっしゃれば、いつか、僕の母に聞いてみるといい。

さすがに母だから、ダメな息子とは言わないだろうけど、とにかく学校では叱らてばかりだったと言うはず。

 

こんなこともあった。

小学3年生の頃、学級委員に立候補して、多数決で当選したことがあった。

当選後、担任の先生にいわれた。

「先生は、松嶋くんには学級委員にはなって欲しくないな」と。

 

小中学校の記憶はさほどない。

ただ、4つだけ鮮明に覚えている。

その一つが上記の言葉。

あとは、

・小学校6年生の頃に毎日説教されていたこと

・家庭科の先生にこっぴどく注意されたこと

・中3の受験で合格発表後に元担任先生に言われた一言

これだけは憶えていて、いずれもネガティブな内容だ。

 

 

 

話を戻そう。

そんなダメ男が、医学部を卒業し、晴れて医者となったら、どういうわけか、極稀に、善い評価を賜ることが出てきた。

 

善い評価を受けることにまるで慣れていない僕は、随分と困惑した。

「俺は、そんな男じゃない。ダメな男なのだ」と。

 

このギャップは、評価を得るたびに広がってゆく。

悩みは深まる。

 

そこで、僕は、アホな考えに至る。

「よし、善者になろう」と。

 

実にアホだ。

なれるわけがないのだ。

”単なる”偽善者に過ぎないのだから。

 

しかし、元来、単細胞バカな僕である。

善い評価をくださった人を失望させないように、善者であろうと頑張る僕がいるのだ。

 

実にアホだった。

くりかえすが、なれるわけがないのだ。

”単なる”偽善者に過ぎないのだから。

 

ギャップはいよいよ広がる。

そんなあるとき、ぽろっと、先輩ドクターに、このギャップに悩んでいることをぶちまけた。

 

先輩いわく、

「いいんじゃねえか、偽善だろうがなんだろうがイイことやってるんだったら。どうせだったら、究極な偽善者を目指せばいいんじゃないの」と。 

そうか、それだ!

僕のギャップと、モヤモヤが一気に解消された瞬間だった。

 

 

というわけで、今日もまた、究極の偽善者を目指して精進している町医者でございます。

引き続き、よろしくお願い申し上げます。

 

 

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総合診療をベースに、認知症治療と在宅医療、そして終末期医療に取り組んでいる、事象「患者バカ町医者」の松嶋大が、日々の実践をみなさんに共有し、またみなさんからも共有してもらいながら、これからの「医・食・住」を語り合うサロンです。

 

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20代の僕。キレキレだった頃。