患者さんに言われて、ハッとした。
と同時に、よくぞ言ってくださったと。
(このままずっと)みんなマスクをしつづけていたら変な世の中になるわよね。
ホント、同感。
絶対、変な世の中になる(と思う)。
そもそも、万全の感染対策としてマスクをしている人は、どのくらいいるだろう。
(もちろん、結構いると思うけど)
が、少なからずが、
・マスクをしないと周囲に何かいわれるかもしれない
・マスクをしないと職場(学校)で怒られる
・マスクをしないと避けられるかも(村八分?)
という理由もないだろうか。
感染対策は二の次で、マスクを仕方なく着用している人が、いないわけでもないと思う。
だからというわけではないが、世の中見渡すと、まぁ、意味のないマスクの付け方をしている人が、なんと多いことか。
口だけ隠して鼻は丸見えだったり、そもそも顎のあたりにかけてたり・・。
(全くとは言わないけど、感染対策としては不十分としかいえない)
それに、マスクがスケープゴートにされないだろうか。
例えば、今日、某運動関連店舗に言った。
入口には、アクティビティ中もマスクをするようにとの看板。
けど、結局ほとんどの人がしてなかった。
スタッフは見てみないふり。
(逆ギレが怖いのか!?)
店側とすれば、対策を万全にしているから堂々とオープンしてますよ、というかもしれない。
けど、みんなしてませんよ。
これで、クラスターが仮に発生したら、店舗はどう言うんだ?
「マスクも義務化するなり対策は万全にやりました」と開き直るか。
「マスクをするようお客さんには言ったけどさすがに命令はできなかった(個別性の尊重)」ともっともらしい言い訳を言うのか。
客の方はもしかして、「店側が大丈夫と言ったから行ったのに、クラスターが発生するとは何ごとだ」と憤るのか。
いろいろなことが想定されるけど、いずれマスクが、スケープゴートというか、言い訳というか、逃げ道というか、いずれコロナ対策の象徴のような意味になりさがってるんじゃないかと。
ただし、理由は何であれ、一億層マスク化したおかげもあってか、コロナ感染者数の少なさ(特に死者数)が世界的にみても少なくないのは、特筆すべきことだ。
この一端が、マスクのおかげとしたら、まさに理由なんてどうでもいいかもしれない。
今はまだいい。
新型コロナが出現して数ヶ月に過ぎないから。
ただし、これがあと半年、いや数年経過したらどうだろう。
マスクという実に薄っぺらい紙・布が、人々の、社会の、大きな溝にならないだろうか。
のけものにされるから、怒られるから、差別されるから、村八分に会うから・・・という二次的な理由でマスクを付ける人が多ければ多いほど、溝に。
昨今、新たな生活様式とか、ニューノーマルとかいう言葉があちこちで踊ってるが、これらではマスクがあたかも必須というふうになってる。
ホントかよ、とも思う。
もちろん感染対策は大切だ。
僕は医者でもあるから。これに全く異論を挟む余地はない。
でも、決定手な何かが足りなくないだろうか?
マスクの意義や、つける理由をもっと考えて、もっと議論する必要があるんじゃないだろうか。
じゃないと、繰り返すけど、妙な理由で、溝だけが大きくなっていくと思う。
日本人は、ホント、こうだもんなぁ。
和をもって尊しとなす
はいはい、みんな不平不満を言わず、仲良くいこうや!
いやはや、この言葉の不十分な解釈のままじゃないか。
この言葉の本当の意義は、きっともっと深くにあるんだと思うけど。
つまり、「しっかり議論する」と。
なんかもうコンビニなんて、店員さんが何言ってるかもろくに聞こえない。
ビニールの防御シートをして、もちろんマスク。
中にはさらにフェイスガードをつけている方も。
(3,4重という万全の対策だけど、そこまでやる必要があるのかというレベル)
いずれ、私ですら、よく聞き取れない。
マスクをしているので口の動きも見えないし。
なんだろうなぁ。
バブル時代、ゲレンデマジックなる言葉があったけど、まさかマスクマジックなんか出てこないでしょうね。。
(このままずっと)みんなマスクをしつづけていたら変な世の中になるわよね。
コロナから身を守りつつも、人間らしさと社会らしさが、どんどん失われていくような昨今。
あぁ、よく分からない、混沌とした時代になってきたようだ。。
僕らの岩手県なんて、他県ナンバーに石投げるということもあったようだし。。
全く、混沌としてますな。
すみません、今日は(いや今日も!?)まとまりのない文章でした。
--追記--
といって、開き直ってマスクなんかしなくていいぜ、ということを声高に叫んでいるのでは決してありません。感染対策という目的で、正しくマスクを身に着けて、しっかりとコロナを予防したいものです。
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総合診療をベースに、認知症治療と在宅医療、そして終末期医療に取り組んでいる、事象「患者バカ町医者」の松嶋大が、日々の実践をみなさんに共有し、またみなさんからも共有してもらいながら、これからの「医・食・住」を語り合うサロンです。