町医者 松嶋大ブログ

岩手県盛岡市で「なないろのとびら診療所」を運営する町医者・松嶋大のブログです。

8割削減はできるとか、できないとか。だったら僕は倒産を選びますよ。

新型コロナウイルス感染症の拡大が止まらない。

 

国と専門家は、感染拡大防止(と感染を減らす)として、人との接触を8割削減することを掲げている。

8割は努力目標といったぬるいものではなく、最低ラインである。

 

まず、人との接触について、西浦先生の解説から。

 

 

 僕で言えば、家族を除けば、毎日、スタッフ、患者さん、患者さんご家族、施設スタッフ、お店の店員さんなど、実にたくさんの方と接触している。

200近い接触があるのは間違いない。

いや、もっとか。

 

暫定的に200としておきたい。

これを8割削減だから、40回以下に抑える必要がある。

 

1日の外来患者数が、だいたい20〜30名。

患者さんには大変申し訳ないけど、いつもより短い診察(通常30分以上がざらなので)とさせていただき、診察時も2メートル以上離れる。

身体診察などで密着しなければいけないときは、マスクや手洗いなどで万全の体制をとる。

 

スタッフには在宅勤務してもらい、事業所でも会わないようにする。

コンビニなどのお店も最小限に。

ミーティングなども最小限にして、適宜、webを使う。

 

対人援助職だけど、やればできる。

 

いや、できる・できないという議論ではない。

やらなければいけない。

 

 

それにしても、世の中はまだまだだ甘い。

僕の周りでも、うちの事業所のスタッフも、利用者もまだまだ甘い。

 

様々な理由をつけてくる。

いずれも、もっともらしい理由に聞こえるが、はたしてどうだろうか。

 

よく考えてみる。

 

8割削減が達成されないと、感染者は爆発的に増えて、結果、重症者や死亡者が増える(と推測されている)。

 

自分はきっと大丈夫だという甘い考えは捨てたほうがいい。

誰でも感染しうるし、もしかしたら自分自身が重症化するかもしれないのだ。

(あらゆる人に感染と重症化・死亡のリスクがあるのだ)

 

どうだろうか。

命より大切なものがあるという方もあるかもしれない。

けど、基本的には、やっぱり、命より大切なものはないはずだ。

 

であるならば、8割削減するのはアタリマエだと思う。

命を守るためであれば、ほとんどの仕事は後回しにできる(はず)。

 

仕事を減らせば収入も減る。

結果、経営が立ち行かなくなり、倒産するかもしれない。

だからといって、8割削減の達成を断念してでも、経営維持に固執するつもりは毛頭ない。

だったら、倒産を選ぶし、受け入れる。

 

僕は経営者である前に医者だ。

命の番人という自負がある。

経営のために8割削減をないがしろにすつもりは毛頭ない。

 

医療だから、介護だから、対人援助職だから、社会に欠かせない仕事だから、などともっともらしい理由を掲げたところで、そして目の前の人を感染させてしまい、不幸なことに重症化・死亡なんかになったら、とりかえしがつかない。

 

だから、繰り返すが、8割削減ができるとか、できないとか、そういう次元ではないと思う。

やる、やらないでもない。

選択肢はただ一つ。

8割削減やる、これに尽きる。

 

ただし、一労働者には、もちろん難しい。

だからこそ、リーダー、経営者の出番だ。

今こそ、リーダーが腹をくくるときだ。

リーダーが決断すれば、何でもできるはず。

 

そして、僕は患者バカだから、患者さんを絶対に守る。

そのために、倒産もいとわない。

倒産を避けるために、大好きな患者さんたちにリスクを提供することはしない。

 

全くキレイゴトではなく、本気です。

決意表明として、書きました。

 

 

 

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総合診療をベースに、認知症治療と在宅医療、そして終末期医療に取り組んでいる、事象「患者バカ町医者」の松嶋大が、日々の実践をみなさんに共有し、またみなさんからも共有してもらいながら、これからの「医・食・住」を語り合うサロンです。

 

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