僕は、小説家としては村上春樹さんのファンです。
「ノルウェイの森」が一番好きですが、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」もお気に入りです。
色彩。
色彩がないとはどういうことか、この小説を読みながらは考えてはいなかったのですが、最近になって考えることがあります。
色彩がないということはあるのか。
例えば、白。
色彩がないとも言えるかもしれませんが、やっぱり、白という色彩だと思います。
白という個性的な色彩かなと。
では、優れた色彩、劣った色彩といおうのはあるのか。
例えば、僕が大好きなピンク。
大好きだけど、だからといってピンクが優れているわけではないと思うのです。
あくまで僕が大好きなのであって、ただそれだけのこと。
でも大事な感覚。
世の中には無限の色彩があり、どれ一つ欠けても、この世の中は構成されないと思うのです。
だから、どの色彩も素晴らしく、どの色彩も必要不可欠。
つまり、色彩とは、優劣で語らられるものではなく、違いを区別で語られるものだと思うのです。
翻って、人間。
世の中には無限の個性(=人間)があり、誰一人欠けても、この世の中は構成されないと思うのです。
だから、どの個性も素晴らしく、どの個性も必要。
個性の違いが優劣をつけられることがなく、違いを区別で語られることはあっても、差別は絶対にされない。
すべての個性の違いが尊重されてほしいと、心からそう思います。
これが、僕が願う、こころのバリアフリーな社会です。
----
クラウドファンディングへのご支援を何卒よろしくお願いいたします。