働き方改革を超える。
昨年末、そう決めました。
本当は、超えるかどうかなんてどうでもいいんですけどね。
でも、何か目安になったものがあったほうが分かりやすいですから。
比べるほうがあった方が自分たちの施策も考えやすいので、僕は、超えると決めました。
さて、まずはおさらい、国が提唱する働き方改革。
んっ、改革?
いずれも当たり前のことのような。
これを「改革」と呼ぶには、あまりに小さすぎやしないかなぁ。
せめて「改善」でしょうね、「改革」までいきませんよ。
ただ、一部改悪もありそうな。
例えば、「高度プロフェッショナル制度」。
要するに、医者や一部の管理職なんかは、どこまでも働いてOKということになるような。。
上限規制なんて言っている間は、時間外なんてなくなりませんよね。
時間外禁止くらいにしないと。
目標じゃなくルールに。
一方で、経営者の視点で考えてみます。
ありきたりの企業に、この働き方改革を導入すれば、売上は確実に減るんじゃないですか。
時間外勤務制限や年次休暇利用促進などで、労働者の負担は減る。
では、負担が減ったら生産性が果たしてアップするのか??
仮に生産性がアップしたとして、その上げ幅は、これまで長時間労働で生み出してきた生産量を賄えるのか。
少し横道にそれますが、案外大事なことを一つ。
炎上ネタになりそうですが、思い切って書きますね。
時間外手当をあてにしている労働者は決して少なくないと思います。
そもそもの基本給が低すぎるため、時間外手当で不足分を充当せざるをえないわけです。
こういう方々が、時間外手当が減ればどうなるか。
当然手取り額が減ります。
すると、どうなりますか。
経済的に苦しくなります。
そうすれば、生産性はむしろ下がりませんか。。
(収入が減ってやる気がなくなったり、などで)
そして、生産量が減った企業は、どうなりますか。
きっと、結局人件費を削りますよ。
となると、基本給がさらに減るかもしれない。
労働者はもっと苦しくなる。
働き方改革による負のスパイラルの始まりです。。
じゃあ、空いた時間でダブルワークをすればいいじゃないかという声もあるかもしれません。
でも、そんなに簡単じゃありませんよ。
ダブルワーク先を見つけるなんて。
こんな単純な負のスパイラルは国は気づいていると思いますけどね。
知った上で、民間をふるいにかけてるんじゃないですか。
生産性も、生産量も落ちる民間は、収益からも労働者からも見放されて潰れてゆく。
そして、強い企業だけが残り、強い企業が経済を引っ張ってゆく。
国は実はそんなイメージなのかも、と思ったりもします。
きっとそうだ。。
さあさあ、妄想はともかく、僕が、労務絡みでこれまでにチャレンジしてきたこと。
- 標準勤務時間は週35時間
- 短時間勤務:20時間で常勤
- 完全フレックス
- 時間外勤務禁止
- 年次休暇をたっぷり:年30日とか
- 週休3日以上を許容
- 始業時間10分以上前に来てはダメ
- 在宅勤務
- 家族の体調不良(特にこども)のときは絶対にやすめる
まだまだありますが、だいたいこんなところ。
悪くないチャレンジだったとは思いますが、もちろん不十分です。
報酬も、岩手県内の同領域の事業所に比べれば、高いほうだとは思いますけど、やっぱり、まだまだ不十分ですね。
というわけで、冒頭に戻ります。
働き方改革を超える。
ことのは流・働き方改革を断行する。
今年は絶対にやる。
昨年末、そう決めました。
大原則は、とにかく楽しく働く♪
中原則、たくさん休み、しっかりお金をもらう♪
小原則、嫌なこと、苦手なことはやらない♪
AIやロボット化を見据えて、平等を超え、自立・自律型スタッフがのびのびと躍動するようなステージを。
十分な休み、十分な報酬、無限の楽しさ。
実現させよう!
具体的なことは、また別の機会に。
そもそも、まだスタッフに話してないので。
まずスタッフに伝えるのが筋ですから。
関連してちょっとだけ。
先日、恒例の、公式初詣に行ってきました。
いつもはスタッフに広く声をかけることにしていますが、今年は一部の役員と管理者のみ。
スタッフを除け者にしているということでは、絶対にありませんよ、
勤務時間外に集団で行動するというのはやめた、ということです。
これも、今年断行しようとしている、ことのは流・働き方改革のちょっとした布石です。
では、詳細はまた別の機会に。
〜オンラインサロンのご案内〜
総合診療をベースに、認知症治療と在宅医療、そして終末期医療に取り組んでいる、事象「患者バカ町医者」の松嶋大が、日々の実践をみなさんに共有し、またみなさんからも共有してもらいながら、これからの「医・食・住」を語り合うサロンです。